メソッド

ホームページを作る方法の正解は?サイト制作ツールの批評と比較

ホームページを作ろう、あるいは見直そうと調べ始めると、WordPressだけでなく、STUDIOやWix、さらにはAIで作る方法まで並んでいて、「結局どれで作るのが正解なのか?」が分からなくなりがちです。

しかも周囲に相談すると、「今はWordPressはやめたほうがいい」「ノーコードは簡単でおしゃれ」「AIで簡単に作れるよ」と人によって言うことがバラバラで、余計に迷ってしまうことも。

どの作り方にも一長一短があり、誰にとっても完璧な正解はありません。

選ぶときに大切なのは、ツールの流行り廃りではなく、「自社がそのサイトで何をしたいのか」、そして「公開したあとに更新や保守は誰がするのか?」というホームページの運用イメージです。

ここを整理しないまま雰囲気で決めてしまうと、「おしゃれだけど文字ひとつ自社で直せない」「事業が成長したのにページや機能を増やせない」「管理費の内訳がわからないまま毎月払い続けている」といった、公開後の後悔につながってしまいます。

この記事では、これからホームページを作る方はもちろん、すでに持っているサイトの見直しを考えている方に向けて、代表的な作り方の違いを専門用語を使わずに比べながら、「自社にはどの作り方が一番合っているのか」を見分けるための基準を分かりやすく整理しました。

この記事でわかること

  • 作り方を選ぶ前に決めておくこと
  • 作り方の種類と、ツールごとの違い
  • 「やめたほうがいい」などの周りの声の確かめ方
  • 3年後に差が出るところ
  • 保守を誰が担うかと、保守費の中身
  • 見積もりをもらったら聞くこと
  • 自社に合う作り方の見分け方

目的と、更新する人を先に決める

作り方を選ぶ前に決めること:
「何のためのサイトか」「公開後に誰が面倒を見るか」

ホームページを「WordPressか、STUDIOか?」といきなりツールを比べ始める前に、「サイトの目的」と「公開後の運用体制」をしっかり確認しておきましょう。

ここが曖昧なままだと、どんなに優れたツールを選んでも、公開後に必ず同じところでつまずくことになります。

サイトで何をしたいか

ホームページを作る目的によって、システムに求める機能が変わってきます。

目的必要になるもの例
検索から問い合わせを増やしたい記事や事例を増やし続けられること士業、工務店、BtoBの会社
名刺代わりに会社情報を置きたい会社概要・連絡先・地図。
更新はほぼない
開業直後、紹介が中心の事業
商品を売りたい決済と在庫の仕組み物販・EC、セミナー、サロンや整体の予約受付
採用に使いたい募集要項や社員インタビューを手軽に追加・更新できる仕組み人員拡大期にある会社、採用コストを抑えたい企業

もし目的が2つ以上あるなら、「一番優先したい目的」を1つだけ決めておきましょう。

「最初から必要な機能」と「事業が軌道に乗ってから後で足せばいい機能」を切り分けておくことで、初期費用の膨らみや設計の複雑化を防げます。

公開後に誰が更新し、誰が保守するか

公開後の作業には、大きく分けて「更新」と「保守」の2種類があります。

  • 更新(中身の作業)
    お知らせの投稿、文章や写真の差し替え、事例の追加など → 自社スタッフが管理画面から行うのか、その都度制作会社へ依頼するのか
  • 保守(システムの作業)
    ソフトウェアを最新に保つアップデート、定期バックアップ、セキュリティ対策 → 自社で行うのか、制作会社と保守契約を結ぶのか、運営会社が面倒を見てくれるツール(SaaS)を選ぶのか
  • 障害時
    画面が崩れたり閲覧できなくなったとき、誰に連絡して復旧させるのか

この役割分担が決まっていないと、どのツールで作ったとしても、最終的には「作ったまま放置されたサイト」になってしまいます。

✕ ツールを決めてから、誰が更新するかを考える
◯ 更新する人と保守する人を決めてから、ツールを選ぶ

サイトを持たない、作らないという選択

情報発信と商品販売だけが目的なら、独自ドメインのホームページを作らず、noteや各種SNSに寄せる形でも十分に目的を果たせます。

売上手数料などはかかりますが、まとまった制作費用や月々のシステム保守費はかかりません。

その反面、独自ドメインによる企業の信頼感や、Google検索から継続的に見込み客を集める導線は弱くなる点には注意が必要です。

更新する担当者も、外部に保守を頼む予算も決められないうちは、「今は無理にサイトを作らない」というのも立派な経営判断です。

まずは名刺やSNSで事業を進め、運用体制と予算が整った段階で本格的に制作したほうが、結果的に無駄な出費を防ぐことができます。

作り方の種類を知る

ホームページの作り方は、WordPress、STUDIO、Wix、AI制作など様々です。

ホームページを作る方法

同じ「ホームページ」でも作り方によって、性質が分かれます。

  • 自分で更新する前提のツール
    WordPress、STUDIO、Wix・Jimdo・ペライチ、Googleサイト
  • AIに作ってもらう方法
    AIでHTMLを生成し、静的サイトとして公開する
  • サイトを持たない選択
    note、各種SNS

自社で情報発信やページ更新をしていきたいなら、自分で更新する前提のツールの中で比較してみましょう。

AIに作ってもらう方法の多くは、「公開後に自分で直す」という前提がそもそもありませんし、サイトを持たない選択は、note等の仕組みの中で発信する形なので、自社のサイトを運用すること自体がありません。

この2つは、WordPressやSTUDIOと同じ物差しでは測れないので、分けて考えましょう。

自分で更新するツールを比べる

ツール月々かかるお金自分で直せる範囲
WordPressサーバー・ドメイン代
+保守を任せるなら数千〜数万円
文章・画像・ページ追加。
作り方次第で見た目も直せる
STUDIO無料〜見た目まで直せる。PCとスマホの両方を確認する必要あり
Wix・Jimdo・ペライチ無料〜テンプレートの範囲で
Googleサイト無料文章・画像。デザインは簡素

WixやJimdo、ペライチは、テンプレートが豊富で、最初の一歩として手軽です。

STUDIOは、デザインの自由度と編集のしやすさが高水準で両立しているので、おしゃれなサイトを早く出したいなら有力な選択肢。

WordPressの強みは、サイトの構成や機能、運用環境を自分たちの目的に合わせて設計しやすいことです。

標準機能に加え、必要に応じてプラグインや独自開発を組み合わせられるため、事業の変化に合わせた拡張を検討しやすい仕組みです。

一方、STUDIOやWixもページや機能を追加できますが、利用できる機能や移行方法などは、それぞれのサービスの仕様に左右されます。

「EmDash」のような新しいCMSも2026年10月に話題になりましたが、実績と扱える技術者の数はこれからといった段階です。

AIで作ってもらう方法

AIにコードを書かせて格安サーバーに乗せる方法は、月額がほぼかからず動作も軽快です。

動くプログラムがないため攻撃の対象にもなりにくく、更新がほぼないサイトには合理的な選択肢といえます。

ただし、文章を1行直すだけでもコードの修正が必要になります。

「安く速く作れる代わりに、日常の更新は自分ではしない」という前提が付いているのが実態です。

これらをどう判断するべきか?

迷ったら「自分で更新するか」「AIや人に任せるか」「そもそもサイトを持つか」の3択について考えてみましょう。

✕ SNSの評判でツールを決める/月額の安さだけで比べる
◯ 自分で直せる範囲と、3年後に変えたいもので比べる

周りの声を確かめる

作り方を調べ始めると、SNSや知人から「WordPressはやめたほうがいい」「ノーコードは簡単でおしゃれ」「AIで簡単に作れる」などと言われることがあるかと思います。

それぞれの意見は本当のところどうなのか?検証してみましょう。

「WordPressはやめたほうがいい」

WordPress否定派の意見を集めてみると、理由は大きく「危ない」「難しい」「保守費が高い」「もう主流じゃない」の4つに分類されます。

事実ただし
危ない更新せず放置すれば本当に危ない。利用者が多いため標的になりやすい適切な更新とセキュリティ対策を行っていれば過度な心配は不要
難しい選ぶものが多く、最初に絞り込まないと迷う難しさは「作り方」で決まる。最新の設計なら管理画面から見たまま直せる
保守費が高い面倒を見る人が必要なのは事実。他のツールは月額に含まれる不透明さと金額の妥当性は別問題。作業内容が明記されていれば納得して比べられる
もう主流じゃない他の選択肢が増えたのは事実国内のCMSシェアは今も82.9%。2位はShopifyで3.0%、STUDIOは1.8%
  • シェアはW3Techs、2026年10月23日時点。日本語のサイトのうち、使っているCMSがわかっているものの割合です。

セキュリティのリスクは、ソフトウェアの脆弱性や更新状況、利用する機能、管理体制などによって変わります。使いやすさは、テーマや機能の選び方、制作時の設計に左右されます。保守費は、契約に含まれる作業や対応範囲によって違いが出ます。

大切なのは、「WordPressだから危ない・難しい・高い」と一括りにせず、それぞれの問題が何によって起こるのかを見極めることです。

2026年は7月にWordPress本体、10月にPHPの脆弱性が公表され、公表直後はSNSで「脱WordPress」の声が目立ちました。10月の件はPHPというプログラミング言語そのものの問題で、対象はPHPで動くWebシステム全般。修正版はすでに公開済みで、実際の悪用も確認されています。PHP 8.1以前は修正版が出ないため、バージョンを上げる必要があります。対応状況は、契約しているサーバー会社のお知らせで確認してください。

「ノーコードのほうが簡単でおしゃれ」

STUDIOやWixについてよく聞くのは、「簡単」「おしゃれ」「安心」の3つです。

事実ただし
簡単管理画面で見た目まで直せる。覚えることが少ないレスポンシブ対応やページ追加、CMSの運用などは、設計と利用する機能によって変わる
おしゃれテンプレートの質が高く、デザインの自由度も高いおしゃれかどうかは作る人の腕で決まる。他のツールでも同じデザインは作れる
安心基盤の保守を運営会社が担う。脆弱性対応は利用者の仕事ではない値上げ・仕様変更・サービス終了を利用者は決められない。移せるデータはサービスごとに違う

見た目のよいサイトを早く出したいなら、有力な選択肢です。

なお、ノーコードで作れるのはSTUDIOやWixだけではなく、WordPressもブロックテーマという作り方なら、管理画面で見たまま組めます。

知っている人がまだ少ないので、ここではSTUDIOやWixを例にしています。

「AIで簡単に作れる」

AI制作についてよく聞くのは、「簡単」「安い」「安全」の3つです。

事実ただし
簡単数日でページができる。コードの知識は要らないできたあとの修正も、AIか作った人を通す。管理画面で文章を直す形ではない
安い月額がほぼかからない置き場所に乗せられる更新や変更作業を外注するなら費用がかかる
安全動くプログラムがないので攻撃の対象になりにくい問い合わせフォームや予約など、動く仕組みを足した時点で同じ管理が必要になる

更新がほとんどないサイトなら、合理的な選択です。

作ったあとのことを考える

サイトは公開したときが完成ではない

事業内容が変わればページを直し、集客を増やしたいなら記事を足し、問い合わせが増えないなら導線を変える。

3年使うなら、この改善作業が何度か発生し、その際、ツールの差がはっきりと出ます。

WordPressSTUDIO・Wix などAI制作
ページや記事を増やす上限なし。置き場所を自分で設計できる増やせる。プランのページ数と仕様を確認増やすたびにコードを作る
機能を足すプラグインか独自開発。選択肢が広い標準機能・アプリ・外部連携の範囲で動く仕組みを足すなら作り直しに近い
別の環境へ移すファイルとデータを移して続けられる移せるデータと方法がサービスごとに違うファイルを持っていれば移せる

例えば「問い合わせが増えないので事例紹介を10本足したい」という時、WordPressなら事例の置き場所を作って上限なく増やしていける一方、ページ数に上限のあるプランでは上位プランへの変更が必要になってきます。

また「商品の販売を始めたい」というときも、WordPressならショップ機能を後から追加できますが、他のツールでは外部サービスを契約して外から繋ぐ形になることがあります。

どのツールでも、どちらもできないわけではありませんが、かかる手間と費用が変わります。

実例)別のツールで作ったが、3年目に戻したくなった

ノーコードのツールでホームページを作った方から、WordPressに移したいという相談がありました。

理由は2つ。サービスの仕様が変わって編集の勝手が違ってきたこと、そして年間の利用料が上がったことです。

作った時点では問題がなく、数年使ったあとで出てきた理由です。別のケースでは、テンプレートを買って自作したものの更新が大変で、結局販売サービスのページだけに絞った方も。

教訓:公開した時点の使いやすさと、数年後の使いやすさは別です。選ぶときに「変えたくなったらどうするか」を一度考えておくと、作り直しを避けられます。

✕ 公開時点の見た目と初期費用だけで選ぶ
◯ ページを増やす・機能を足す・環境を移すの3つで確かめる

保守を誰が担うか、費用の中身を知る

ツールによって担う人が違う

STUDIOやWixなどでは、サービス基盤の保守やソフトウェアの更新を運営会社に任せられるので、WordPressのように自分たちで本体やプラグインの更新を管理する負担を減らせます。

ただし、サービス側で事故が起きた場合、利用者側でパスワード変更や外部連携の設定変更などが必要になることもあります。

WordPressは、本体やテーマ、プラグインの更新とバックアップを、自分たちで管理するか保守契約先に依頼します。

自由度が高いぶん、決めて管理する責任も自社にあります。

残念ながら、サイト改ざんや情報漏洩は、どのツールでも起きます。

2026年10月には、STUDIOで不正アクセスによる利用者情報の流出が公表され、一方のWordPressは、更新が止まったサイトの改ざんが毎年のように起きています。

問われるのは事故の有無ではなく、起きたときにどう動けるかです。

誰から連絡が来て、誰が直すのか。復旧までに何日かかるのか。利用者側で打てる手(パスワード変更、フォーム停止、バックアップからの復元)が残っているか。そして、そのサービスから自分のデータを持ち出せるか。

サイトの安全のためにも、万が一の時に備えておきましょう。

放置されたWordPressが危ない

半年のあいだに17サイトが乗っ取られていた、復旧に30万円かかった——こうした話も実際にあるのが現状です。

乗っ取られたサイトで多いのは、更新が止まっていた、ログイン情報の管理が甘かった、使っていないプラグインが残っていた、といったものです。

「作って放置になりそうならWordPressはやめたほうがいい」という意見には、私たちも賛成です。

公開時に決めておくべきこと

  1. 本体・テーマ・プラグインを、自動更新にする
  2. 自動バックアップを設定し、戻せることを一度試す
  3. ログインURLを変更し、管理画面に認証をかける
  4. 1年以上更新されていないプラグインは、別のものに替える
  5. 使っていないサイトとプラグインは、消す
  6. 障害が起きたときの連絡先を決めておく

設定して終わりではなく、更新が止まっていないか、バックアップから戻せるかを定期的に見る必要があります。

保守費は保険料ではなく作業代

毎月管理費を払っているのに、PHPの更新には別に費用が掛かると言われたという相談は少なくありません。

疑問が出るのは、毎月の費用の「作業内容」が書かれていないからです。

項目何をするかやらないとどうなるか
更新本体・テーマ・プラグインを上げる既知の穴が開いたままになる
バックアップ定期取得と、戻せるかの確認壊れたときに戻せない
監視稼働と改ざんのチェック乗っ取りに気づかない
軽微な修正文言・画像の差し替え情報が古いまま残る
障害対応表示されないときの切り分け復旧に数十万円かかる

保守費は、トラブル時に降りる保険料ではなく、「トラブルが起きないようにするための作業代」。

「サーバー代は込みか」「作業は月何回までか」「障害対応は含むか」の3点を確認しましょう。

「更新に追加で数万円」という金額も、何をするか次第。サーバーの管理画面でバージョンを切り替える操作だけなら数分。ただし古いテーマやプラグインが動かなくなることがあるので、事前の検証と修正まで含めると日数と費用がかかります。

テーマやプラグインなど依存先が多いサイトほど、確認する箇所も増えます。

金額そのものではなく、「何をいくらで」が書かれているかを見てください。

また、制作会社に納品後ずっと面倒を見る義務はありませんので、保守契約がなければ、脆弱性が出ても連絡が来ないのが一般的。

「誰が面倒を見るのかを決めないままサイトを持つこと」が、唯一避けたほうがいい状態です。

実例)管理費を払っていたのに、対応は別料金だった

月4,000円ほどの管理費を払っていた方のサイトが、PHPの脆弱性が公表された日にエラーで止まりました。

管理会社に連絡すると、PHPの更新には別に9万円+税、期間は2〜3週間という回答でした。管理費に何が含まれているのかを、契約の時点で確認していなかったケース。

同じ日には、サーバー側の都合でサイトが止まり、連絡も来ないまま何もできなかったという方もいました。止まったときに誰へ連絡するのかが決まっていないと、打てる手がなくなります。

教訓:「管理費」という名前だけでは、何をしてもらえるのか不明のまま。更新・バックアップ・障害対応のどれが含まれるかを、契約前に書いてもらってください。

✕ 保守の中身を聞かずに契約する/作ったあと誰が見るのかを決めずに公開する
◯ 作業内容と回数を書いてもらう/障害時の連絡先と対応範囲を決めておく

保守契約は、必ずしも必須ではありません。

トラブルの原因になりにくい標準機能を中心に「壊れにくい設計」で作っておけば、日常のシステム更新やバックアップは自動化できるもの。

あとは「何かあったときに都度見てもらえる連絡先」を確保し、更新が止まっていないかをたまに確認してもらえれば、毎月決まった管理費を払い続けなくても十分こと足ります。

見積もりの中身を確かめる

同じ「ホームページ制作」でも、何を自分で直せるかは作り方で決まる

見積もりをもらったら、金額の前に作り方を確かめます。専門知識がなくても、答えを聞いて自分で評価できる質問を選べば確認できます。

どのツールでも聞くこと

  1. ページの文章と画像は、管理画面から自分で直せますか?
  2. 追加の仕組み(WordPressならプラグイン)はいくつ入りますか?
  3. 公開後の更新と不具合対応は、誰が担当しますか?
  4. ドメインとサーバーの名義は誰か?

どれも答えに詰まる質問ではありません。詰まるようなら、それも判断材料になります。

4つ全部を聞かなくても、「文章と写真を自分で差し替えられますか」の一言で、作り方の方向はだいたいつかめるはず。

ここで答えられない相手だと、公開後も小さな修正を頼み続けることになります。

WordPressで、どう作るのか?

「WordPressは難しい」と言われるとき、その中身は「表示が重い」「更新したら崩れた」「自分では何も直せない」など人によって違います。

見積書に同じ「WordPress構築」と書かれていても、中身は大きく2つに分かれます。

  • 標準機能に寄せた作り方(ブロックテーマなど)
    ページを部品(ブロック)の組み合わせで組み立てるため、文章・画像・並び順まで管理画面から直感的に直せます。プラグイン(拡張機能)は必要最小限で済みます。
  • 独自の仕組みに依存した作り方
    専用のデザインテーマや複雑なページ作成プラグインに依存した設計です。足りない機能をプラグインの追加で補うため、導入数が何十個にも膨らみがちです。

分かれ目は年代ではありません。標準機能に寄せて作ってあるか、独自の仕組みに依存しているか。

依存先が増えると何が起きるか

プラグインは便利な反面、数が増えるほど更新作業の手間と不具合のリスクが増加します。

「サイトが重い」「更新したら崩れた」「自分では何も直せない」というトラブルの多くは、プラグインを過剰に積み上げたサイトで起きています。

逆に、標準機能を中心にシンプルに組まれていれば、長く安定して扱いやすいサイトになるでしょう。

なお、本体やプラグインの更新が必要な点は、どの作り方でも変わりません。
作り方で変えられるのは「管理にかかる手間の量」と「自分で直せる範囲」です。

制作者の間でも「反対派も賛成派も、数年前の古いWordPressの印象で話している」という指摘もあります。

ブロックを並べて直感的に組む標準機能(ブロックテーマ)は2022年に導入され、2024年ごろから実務でも一般的になりました。

「難しい」という声の多くは、この仕組みが入る前のWordPressの印象です。

実例)プラグインの更新で、ページが真っ白になった

あるサイトで、SEO用のプラグインを更新したところ、ページが真っ白になって表示されなくなりました。

原因はプラグイン同士の相性でした。入っていた数が多く、どれが引き金なのかを順番に切り分けていくしかなかったケース。

機能を足すたびに、公開後に確認しなければならない箇所も増えていきます。

教訓:プラグインは便利な拡張機能ですが、追加するほど、更新状況や他の機能との相性を確認する対象も増える傾向があります。大切なのは、何のために必要なのかを整理し、信頼できる機能を選び、公開後も適切に管理できる状態にすることです。

  • 本記事の実例は、2026年にSNS上で公開されていた相談や報告をもとに、個人や店舗が特定できない形に整えたものです。
✕ 「WordPressで作ります」の一言で契約する/見積書にテーマとプラグインの記載がないまま進める
◯ 自分で直せる範囲を先に確認する/プラグインの数と、公開後の担当を聞く

自社に合う作り方を選ぶ

「3年後に何を変えたいか」「面倒を見る人を決められるか」

どの作り方が合うかは、サイトでやりたいことと、公開後に面倒を見る人が決まっているかで決まります。

条件から当てはめる

こんな場合向いている理由
記事や事例を足して集客したいWordPressページを増やし続けられる。検索からの入口を作れる
見た目を重視して早く出したいSTUDIOデザインの自由度と編集のしやすさが両立
まず小さく始めたい・初期費用を抑えたいWix・Jimdo・ペライチテンプレートが揃い、迷う場所が少ない
会社名と連絡先を置くだけGoogleサイト・AI制作更新しないサイトに、保守の手間をかけなくて済む
お知らせと販売だけnote・BASE支払いまわりの管理が楽
1ページの販売ページペライチ・STUDIOWordPressを立てる必要がない
更新する人も頼む先も決まっていない決めてから選ぶどのツールでも放置されたサイトになる

変えたいことが多く、面倒を見る人を決められるなら、変えられる範囲の広い作り方が合います。変えることが少ないなら、保守の手間が少ない作り方のほうが向いています。

✕ 更新する人を決めずにツールを選ぶ/流行っているから選ぶ
◯ 誰が面倒を見るかを決めてから選ぶ/3年後に何を変えたいかを先に書き出す

今あるサイトを見直すなら

すでにサイトを持っている場合は、作り直すかどうかを決める前に下記を確かめてみましょう。

今の状態確かめること
STUDIOで作って、ページや機能を増やしたくなったプランのページ数上限と、データを移せるか(第4章)
WordPressで、保守費の内訳がわからない更新・バックアップ・障害対応のどれが含まれる契約か(第5章)
WordPressで、自分では何も直せない標準機能に寄せた作りか、独自の仕組みに依存しているか(第6章)
3年後に何をしたいか決まっていない今のサイトを別の環境へ移せるかだけ先に確認しておく(第4章)

どれも、サイトを丸ごと作り直さずに手が打てることが多い項目です。

「作り直す」の前に「直せる状態にする」で足りるかどうか。そこを見てから決めたほうが、費用は抑えられます。

流行りではなく目的で決めるために

ホームページの作り方に、誰にとっても完璧な正解はありません。

ホームページの作り方に万人共通の正解はなく、WordPressもノーコードもAIも、それぞれの手間や数年後の制限を理解して自社の運用に合っているかを見極めることが大切です。

選ぶ基準は世間の主流かどうかではなく、「何のためのサイトか」「3年先までどう活用していきたいか」、そして「公開後の管理や保守を誰が担当するか」の3つだけです。

この前提さえ決まっていればどの作り方でも失敗しませんので、ツールの名前に振り回されず、自社の目的と運用体制を軸に選んでみてください。

  • 脆弱性の情報、各サービスの仕様・料金は2026年10月時点のものです。変わることがあるので、実際の判断の前に公式の案内で確認してください。

株式会社メノビルでは、WEBサイト無料診断・改善提案を承っています。

今あるサイトを実際に見て、作り方・セキュリティと運用の状態・保守費の内訳を整理してお返しします。メノビルのサイトは、標準機能に寄せて組み、お客様が管理画面から直せる状態でお渡ししています。

  • 専門用語を使わず、わかりやすくご説明
  • 経営者目線(売上・コスト・採用)でお話しします
  • 提案後に、こちらから営業のご連絡はしません

「このまま使い続けて大丈夫か知りたい」「保守費が何に使われているか見てほしい」という段階で構いません。LINEまたはお問い合わせフォームよりお気軽にお声がけください。

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