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ホームページ制作費の相場とは?騙されない見積もりの比べ方

ホームページ制作費の相場とは?騙されない見積もりの比べ方

ホームページを作ろうと調べ始めたとき、提示されている金額があまりにバラバラで「結局、いくらが正解なの?」と戸惑った経験はないでしょうか。

実際、SNSで「相場を知りたい」と投稿された場に、並んだ金額は同じ「ホームページ制作」なのに、無料から200万円までの開きがあったのです。

実は、価格差の正体は、「ページ数が多いから?」「デザインが豪華だから?」と考えがちですが、「誰がどこまでやるか」という作業範囲の違いになります。

だからこそ、見積もり時には最終的な金額だけではなく、「その金額に何が含まれているのか」という中身の比較が重要になってきます。

この記事では、制作費に価格差が生まれる仕組みと、見積書を同じ条件に並べる3つの質問を解説します。

この記事でわかること

  • HP制作費に相場がない理由
  • 制作費の計算の仕組み(人日単価)
  • 見積金額を決める「10の作業項目」
  • 制作会社に聞くべき3つの質問
  • HPを作らない4つのケース

制作費に「相場」がない理由

発注先によって提供される「仕事の中身(作業範囲)」が根本から異なるため

【実例】なぜ制作費の金額がこんなにバラバラ?

SNSで「ホームページ制作はいくらかかりますか?」と質問すると、ほんの数十分で20件以上の返信がつきます。実際に集まったリアルな声を見てみましょう。

金額帯実際に返ってきた回答
無料「私のは無料です」「無料ツールでAIに作らせれば0円」
~1万円台「2,980円です」「1ページ5,000円から」
~5万円「AIを使いながら2〜3万円」「39,800円」「制作5万円でいかがでしょう」
~10万円「簡易的なもので5万円、デザインやシステムが入って10万円ほど」
20~60万円「制作会社のほとんどは20〜60万円前後」「25万円(5ページまで)+月額1万円」
30~80万円「問い合わせ獲得を考えた複数ページなら30〜80万円前後」
~150万円「オリジナルデザインで80〜150万円」「採用目的なら100万円はみておく」
200万円~「管理画面まで入れると200万円超」「制作200万円くらいで保守は月30万円」
月額型「初期費用なし、月額8,900円から」「初期0円・月額7,980円」「月15,000円で保守込み」

無料から200万円以上まで、これほど金額が離れていると「じゃあ結局、いくらが相場なの?」と戸惑ってしまいますよね。

ですが、この一覧から平均的な「相場」を割り出そうとしても正直、意味がありません。

一見すると料金表の様に見えますが、同じ「ホームページ制作」の見積もりが並んでいても、中身はまったく別のものであるため、額だけで比較すること自体が成り立たないのです。

価格差の正体は「人件費(作業日数)」の差

制作費の物差しになる「人日単価」という考え方

この価格差を解き明かす鍵は、至ってシンプル。「その制作に、1人が何日かかるか」です。

制作費 = 人日単価 × 必要な人日数

人日(にんにち):1人が1日働くぶんの作業量を表す単位。

Web制作における人日単価の目安は、1日あたり3万〜5万円です。実際に「人日単価は3〜5万円。10日かかれば30〜50万円です」とSNS投稿に返答していた制作者がいましたが、これは業界の実態と一致します。

この物差しを当てると、先ほどの金額一覧が読み解けるようになります。

制作費換算作業量現実的にできること
2,980円~1時間既製のひな形に、社名とロゴを差し替える
3~5万円約1日ひな形に、支給された文章と写真を流し込む
10万円~2~3日見た目を整える。文章と写真は発注側が用意
30万円~7~10日構成を設計し、文章を書き、公開後に機能する土台まで作る
100万円~25~30日取材・撮影が入る。関わる人が複数になる
200万円~2ヶ月以上複数人のチーム体制。仕組みや管理画面まで作り込む

無料と200万円は、同じものを違う値段で売っているのではなく、作業量が100倍違うのです。

なお「人日単価が安ければ得か」というと、そうとも限りません。単価が低い場合は、経験が浅い、または1日の中で複数案件を掛け持ちしていることが多く、判断の質や連絡の速度に表れます。

要件を聞かずに「◯万円でできます」と即答するリスク

見積もりを依頼したとき、事業内容も、必要なページ数も、公開希望時期も聞かれないまま「5万円でできます」と返ってくることがあります。これは、ほぼ次の2パターンのどちらかです。

  • あとから追加見積もり
    「お問い合わせフォームは別料金」「写真の加工は別」と積み上がり、最終的に最初の3倍の金額になるケース
  • 割に合わない仕事として後回しに
    その人の時給が極端に低くなる請け方をしているため、連絡が遅くなったり、公開後の相談がしづらくなったりする原因になります

どちらも「安く済んで良かった」では終わりません。金額を聞く前に、「何日くらいかかる想定ですか?」と尋ねてみてください。それだけで、相手がどれくらい真剣に自社のサイトに向き合おうとしているのかが見えてきます。

見積書の金額を決める「10の作業項目」

Webサイト制作のプロセス

見積金額の差=作業項目の差

ホームページを作る仕事は、ざっくり10の項目に分かれます。見積書の金額差は、このうち「いくつが入っているか」の差に他なりません。

作業項目具体的な中身含まれていないと
①構成の設計どのページを、どの順番で、何を伝えるか決めるきれいだけのサイトに
②文章(コピー)見出しと本文を書く「原稿をください」と言われる
③写真・素材撮影、または有料素材の選定・加工フリー素材が並び、他社と同じ見た目に
④デザイン見た目と、業種に合った印象づくりひな形から色だけ変わった状態
⑤実装実際に動くページとして組み立てるどんな見積もりにも必ず含まれる唯一の項目
⑥SEO対策検索エンジンに正しく読ませる設定公開しても検索結果に出てこない
⑦セキュリティ改ざん・乗っ取りを防ぐ設定気づいたら知らないページが増えている
⑧計測設定訪問状況を記録し、問い合わせが確実に届くようにする効果が測れない。最悪、問い合わせが届いていない
⑨レクチャー自分で更新するためのやり方説明小さな修正のたびに依頼と支払いが発生
⑩公開後の対応一定期間の質問対応・微調整公開日を境に連絡が取れない

格安プランの正体と「作ったのに成果が出ない」原因

格安の見積もりは、このうち「⑤実装」しか含まれていないことがほとんどです。

安いのではなく、作業範囲が狭いだけ。これ自体は決して悪い事ではありません。①構成・②文章・③写真を自分で用意できる人にとっては、⑤の実装だけを買うのが最も賢い選択です。

問題は、他の項目が自分でできない人が「⑤の実装だけ」を買ってしまい、結果的に「作ったのに何も起きない」となるケース。SNSでよく見る「ホームページを作ったけど問い合わせが1件も来ない」という悲鳴の多くは、ここが原因です。

自社に必要な作業範囲と価格帯の目安

含まれる項目数価格帯の目安向いているケース
1〜2(実装のみ)~5万円文章も写真も構成も、すべて自分で用意できる人向け
4〜6(+デザイン・最低限の設定)10~20万円「名刺代わり」ならこれでもOK
8〜10(構成・文章から公開後まで)30~80万円問い合わせを取りにいくならこの範囲
全部+取材・撮影100万円~採用目的や、企業としての強い信用が不可欠なとき

「30万円の見積もりは高いですか?」という質問だけで高いかどうかを判断するのは難しいですが、「この30万円には10項目のうち何が入っていますか?」であれば、判断が可能です。

相見積もりで騙されないための「3つの質問」

2〜3社から見積もりを取ったものの、金額も書き方もバラバラで比べられない。そんな時は、全社に以下の3つを質問してみてください。

質問1

公開後、自分で直せる範囲はどこまでですか?

質問2

月額費用がある場合、何が含まれていて、何が別料金ですか?

質問3

ドメインとサーバーの名義は誰になりますか?

公開後の更新費用の問題

「公開後、自分で直せる範囲はどこまでですか?」もっと短く聞くなら、「文章と写真を、自分で差し替えられますか?」の一言で十分です。

自分で直せなければ、修正のたびに外部へ依頼するか、放置するかの二択になります。ここは金額そのものより、そのあと数年分の「維持費」を決める重要な項目です。

回答判定意味
「文章と写真は管理画面から差し替えられます。公開後にやり方をお教えします」◎できること・できないことの線が引かれている
「更新はすべてこちらで承ります」△一見親切だが、今後ずっと修正費が発生するという意味。1回5,000円でも年10回で5万円
質問の意味を曖昧にされたまま話が進む✕設計思想がない、または意図的に囲い込んでいる

ホームページにかかる総額の問題

「月額費用がある場合、何が含まれていて何が別料金ですか?」

「初期0円・月額7,980円」というプラン自体は悪くありません。初期投資を抑えてスタートできるのは大きな魅力です。ただし、必ず総額に換算して比較してください。

月額7,980円は、1年で約9.6万円。3年半で約33万円になり、30万円台の買い切り制作費用と並びます。5年使うつもりなら、買い切りのほうが安く終わる計算に。「2年で事業の形が変わる」なら月額が合理的ですが、長く使うなら注意が必要です。

そのうえで、月額費用の中身を分解して確認しておきましょう。

  • サーバー代・ドメイン代(実費。合計で月1,000〜2,000円程度が一般的)
  • システムの更新作業
  • セキュリティの監視
  • 修正の代行(月◯回まで、などの回数制限があるか)
  • 電話・メールでの相談

「毎月やることがないのに月額を払い続けている」という状態は、実際に非常に多く見られます。

ホームページの名義の問題

「ドメインとサーバーの名義は誰になりますか?」という質問は、後々のトラブルを防ぐ強力な質問です。

ドメイン:example.com のような、WEB上の住所
サーバー:サイトやメールのデータを置いておく場所

ドメインやサーバーが制作会社の名義になっていると、将来的にその会社と契約解除したくなった際に身動きが取れなくなります。

実際に、以下のような相談がメノビルに寄せられています。

  • 制作会社と連絡が取れなくなり、サイトの更新・修正が一切できなくなった
  • 制作会社が廃業してサイトが消滅。リースや分割払いだけが残った
  • 他社へ管理を移したいが、パスワードなどのログイン情報を開示してもらえない

契約前に確認すべきこと

  1. 契約者の名義を、発注者(自社)にできるか
  2. 解約したときに、ドメイン・サーバー・サイトのデータ・写真の元データが手元に残るか

「弊社の名義でお預かりします」という運用自体は珍しくありません。その場合は必ず「解約時に名義をこちらへ移せますか」を確認し、できれば書面に一行入れてもらってください。

「安さ」と「高さ」に潜むリスクと適正価格

「高い=良い」でも「安い=悪い」でもありません。

目的に対して過不足がないかを、判断基準にしましょう。

安易な格安・知人頼みが「結果的に高くつく」パターン

安さ自体が悪いわけではありませんが、金額に表れないコストが発生する隠れたリスクがあります。

① 知人に無料で作ってもらった

「更新のたびに気を使う」という声を非常によく聞きます。頼みづらいので放置され、営業時間が古いまま何年も残る。お金を払っていないぶん催促もできません。無料は、後々を考えるとリスクになり得ます。

② 制作会社が廃業・倒産

ある日突然サイトが表示されなくなり、リース契約や月額の支払いだけが残ります。実際に起きている事例です。制作会社がなくなれば、サイトの更新も修正もできなくなります。安さだけで選ぶなら、そのリスクも込みだと考えてください。

③ 追加見積もりで高くなる

当初の5万円に、フォーム・写真加工・ページ追加・スマホ対応が乗って、気づけば20万円。しかも出来上がりは「最初から20万円で依頼したサイト」よりクオリティが低いという悲劇が起こります。

100万円以上が適正になるケース・過剰になるケース

逆に、100万円という金額が「適正」なケースもあります。例えば、優秀な人材の採用を目的としたコーポレートサイトなどです。

現場へ足を運び、社員にインタビューをして、その会社ならではの強みを引き出す。こうした作業はAIや既存テンプレートでは代替できません。こういった作業に25〜30日(人日)かかるなら、100万円は妥当な金額です。

同様に、予約機能・会員機能・決済・多言語対応・商品数の多いネットショップが入る場合、金額が上がるのは当然です。

一方で、過剰なケースも。渡した名刺から会社概要と連絡先を確認してもらうだけの1ページに、高額な取材や構成設計を入れるのは明らかに予算の無駄遣いです。この用途なら、10万〜20万円の範囲で十分足ります。

今すぐ作らないという選択肢

次のような状況なら、今は焦って作らず一度立ち止まった方が、無駄な出費を抑えられます。

① 実店舗で、来店が売上のほとんどを占めている

ホームページより先に、Googleマップの情報(Googleビジネスプロフィール)を整えるのが先決。写真、営業時間、口コミへの返信。ここは無料でできて、来店に直接結びつきます。

② 売る商品やターゲットが固まっていない

ホームページは「確定した事業計画を形にするツール」。軸がブレたまま制作しても、数ヶ月後に高額な費用を払って全面的に作り直すハメになります。

③ 1年分の更新ネタや運用イメージが湧かない

簡易なお知らせ程度なら、SNSや無料の予約システムで十分に代用できます。

④ 予算をかけられない

無理に業者へ依頼するより、WixやSTUDIOなどの無料ツールを使い、自分で制作する方が満足度が高まります。一度自分で作ってみることで「何が必要か」を体感でき、次に依頼するときの解像度も上がります。

小さく始めて集客に注力するのが成功の近道

メノビルが常に経営者の方にお伝えしているのは、「最初から高額なシステムに投資せず、小さく始めて集客(マーケティング)に注力する」という鉄則です。

過剰な機能がなくても、「商品の魅力が伝わるページ」と「安心感(ECなら特定商取引法などの表記)」さえあれば、Webで成果を出すことは十分に可能です。

サイトは作って終わりではなく、育てていくもの。最初から100点を目指して予算を使い切るより、まずは60点の状態で素早く公開し、お客様の反応を見ながら改善を重ねる方が、結果的に売上への近道となります。

予算は「相場」ではなく「目的」から決める

ホームページの予算は、存在しない「相場」に合わせるのではなく、「サイトで何を実現したいか」という目的から逆算して決めるのが鉄則です。

HPに「何をさせたいか」目的を整理

  • このサイトで達成したいこと
    例:月3件の問い合わせを獲得したい
  • いま困っていること
    例:更新できない/検索で出てこない/担当者と連絡が取れない
  • 出せる金額の上限

「このサイトに何をさせたいか」の整理の仕方そのものは、『【成果が出るサイトの条件】新規・リニューアル前に知るべき本質』にまとめています。

正しい見積もりの依頼手順

  1. HPの目的を書き出す
    達成したいこと/困っていること/出せる金額の上限
  2. 必要な作業項目を書き出す
    第3章の10項目のうちどれが必要か。文章は自分で書けるか、写真はあるか
  3. 作業条件を明記して、複数社に見積り依頼
  4. 3つの質問(第4章)で比較する

予算を伝えること自体は悪くありませんが、問題なのは「予算だけ」を先に伝えてしまうことです。

目的や必要な作業を伝えず「30万円でお願いします」とだけ伝えると、制作会社は30万円に収めるために、それぞれ違う作業(文章作成や構成設計など)を削って提案してきます。

これでは「何の作業が入っていて、何が削られているのか」が見えてこず、相見積もりの意味がなくなってしまいます。

自社に合った「働くサイト」を賢く作るために

ホームページの制作費に、「これが相場」と言える一つの数字はありません。

見積書の金額の幅は、単にページ数ではなく「誰がどこまでやるか」の違いなので、金額だけではなく中身で比べてください。

「10の作業項目のうち何が入っているか」「公開後に自分で直せるか」「月額に何が含まれるか」「ドメインとサーバーは誰の名義か」これらを全社に同じ言葉で聞けば、バラバラだった見積書が同じ土俵に並びます。

予算は相場に合わせるものではなく、「このサイトに何をさせたいか」から決めるもの。目的がはっきりすれば、必要な金額は自然と見えてきます。

「自社にとって本当に必要な機能がわからない」
「他社の見積書をもらったけれど、この金額は妥当なのか不安」

そんなときは、一人で判断せずに、まず誰かに見積書を見せてみてください。メノビルでも、下記から無料でご相談いただけます。

株式会社メノビルでは、新規制作・リニューアル前の無料相談を承っています。「他社の見積もりが妥当か教えてほしい」「何から手を付けるべきかアドバイスが欲しい」といったご相談も大歓迎です。

  • 専門用語を使わず、わかりやすくご説明
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私たちの基準プラン「ベーシック」は330,000円(税込)。本記事・第3章の10領域が標準で含まれますので、他社見積もりとの比較基準としてお使いください。

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